【初めに】
SVから対戦を始めて草統一を使用してランクマッチに潜っています。ずっと目標にしてきた最終レート2000を達成できたので構築記事を書くことにしました。はじめて書きますので、つたない点もございますが最後まで見て頂ければ幸いです。
【構成と成績】
最終レート:2010.689 最終順位:409位 レンタルID:BB480C
【大まかな構成経緯】
(レギュF以前)
草タイプの弱点である炎、氷、飛行、毒、虫のうち3つ以上を等倍に抑えられるスコヴィラン、岩オーガポンを中心に構築を練る
↓ 水ウーラオス(特にスカーフ)がキツイ
特性シェルアーマーで急所にあたらず物理耐久の高いハヤシガメを採用
↓ やどりぎなどの戦い方が多くなりがちなため、身代わりがキツイ
特性すりぬけで身代わりを無視できるアノホラグサを採用
↓ 毒菱に対抗できるものがいない
特性ふゆうで毒菱の効かないカットロトムを採用
(レギュF)
↓ 岩ポンがブリジュラスをよぶためブリジュラス対策が必要
ブリジュラス対策のテツノイサハを採用
↓
今のパーティの完成
大まかな流れは上記の通り。使用率圏外だらけになったが統一パではあるあるだと思っている。
【パーティ紹介】
岩オーガポン
- 特性:頑丈(面影宿し)
- 持ち物:礎の面
- テラスタイプ:いわ
- ステータス:155‐172(252)‐105(4)‐72‐116‐178(252)
A:火力は欲しいため全振り
S:オーガポン、テツノドクガ、ラティオス、アローラキュウコン意識で最速
B:余り
- 技構成
ツタこんぼう:メインウェポン。
ウッドホーン:安定の草打点。ステロ程度なら頑丈を回復できることもある。
はたきおとす:カイリューのマルスケ潰し、相手の型判別用。サーフゴーにも抗えるがHBサーフゴーは無理なので最終手段として。
にどげり:パオジアンを73%で倒せる。オボンパオも相手の調整次第ではあるが倒せる。怯むな、動け。
- 採用理由:レギュFの草タイプの中で素早さ6位、攻撃1位(持ち物補正込み)、素の耐久も低くなく頑丈の行動保障もあり、もはや採用しない理由を探す方が難しい。草と岩のかみ合いは非常によく草の弱点である炎、氷、飛行、毒、虫のうち4つに弱点をつけることから岩を選択した。
- 役割:パオジアンなど弱点をつける相手。頑丈を使って先発の様子見。
- 勝てない相手(対面させないことが重要なレベル)
ブリジュラス:攻撃がほとんど通らないため相手に好き勝手される。
オオニューラ:全て半減されるため相性が悪い。
コノヨザル:ウッドホーンでは火力が足りず、ビルドレインの起点にされる。
ジャラランガ:ソウルビート、竜舞、鉄壁の起点になる。じゃれつく警戒で鋼テラスされることもあるがにど蹴りでは火力が足りないため同様。
- あまり戦いたくない相手(上記よりマシ)
水ウーラオス:水テラス水流連打で確定1発。ウッドホーンでは倒せないため打ち勝てないことが多い。
ハッサム:バレットパンチで致命傷になる。1回動くだけが限度。
テツノカシラ:タキオンカッターで確定1発。
霊獣ランドロス:いかくにより火力不足になる。
赫月ガチグマ:テラスされると2発で倒せない。先制技もあると1回しか動けない。
オノノクス:型破り出会いがしらで乱数1発。
ディンルー:テラスされなくても仕事される。
カバルドン:テラスされなくても仕事される。
アノホラグサ
- 特性:すり抜け
- 持ち物:気合いの襷
- テラスタイプ:フェアリー
- ステータス:131(4)‐183(252)‐90‐90‐90‐142(252)
A:火力は欲しいため特化
S:コノヨザルの上をとれることもあるので準速
H:あまり
- 技構成
パワーウィップ:少しでも火力が欲しいため最大威力を採用
ポルターガイスト:通りのよい高火力技。相手の型判別にも役立つ。ブーストエナジーを発動した相手に注意。
かげうち:Sは高いとは言えないため先制技は欲しい。
テラバースト:トドロクツキや悪ウーラオスが重いため妖テラバーストを採用。
- 採用理由:草タイプには搦め手を得意とするポケモンが多くどうしてもそういったポケモンを採用することになる。その結果相手の身代わりが重くなりその対策としてすり抜けを採用。他のすり抜けとしてエルフーンとワタッコがいるが、攻撃性能を考えてアノホラグサを選択した。耐久は襷、技範囲はテラスタルでカバーした。襷枠には火力、素早さ、先制技が求められると思っているがこれを満たしていることも使いやすかった。
- 役割:サーフゴー、コノヨザル、サケブシッポなどのゴースト弱点。身代わりへの対抗策。襷を使って先発の様子見。
- 勝てない相手(対面させない方がよいレベル)
ガオガエン:いかくで火力不足かつ技が通らない。
イーユイ:技が通らないため削るくらいが限度
ブリジュラス:控え目CS頑丈メガネ型でもない限り突破は無理。型によっては起点にされるので注意。
- あまり戦いたくない相手(上記よりマシ)
パオジアン:先制技があるため1回しか動けない。
赫月ガチグマ:テラスされると2発で倒せない。先制技もあると1回しか動けない。
霊獣ランドロス:いかくにより火力不足になる。
テツノイサハ
A:クォークチャージでSが上昇する状態で最高
S:最速
H:身代わりを使うためあまりの努力値で4n+1に
B:あまり
D:あまり
- 技構成
サイコブレイド:エスパー技は想定されていないこともあり刺さることも多かった。
インファイト:ブリジュラス意識。ガチグマやイーユイ、トドロクツキにも刺さる。
つるぎのまい:火力補強。素の火力で足りるのはイーユイくらいなので必須。
みがわり:電磁波対策、蜻蛉返りをやり過ごす、様子見など。
- 採用理由:レギュFで急増したブリジュラス対策。上から身代わりで電磁波を防ぎ剣舞からのインファイトでH振りブリジュラスを確定1発。その他にもガチグマ、スカーフイーユイ、モロバレル、トドロクツキなどにも有効に働き、3縦することもあった。しかし、環境終盤にかけて頑丈やほえる採用のブリジュラスにあたることが増えたため、身代わりをせずに剣舞からのインファイトで削る動きに変更した。テラスタイプはノーマル、炎意識で岩を採用。
- 役割:ブリジュラス、イーユイ、モロバレル、コノヨザル、トドロクツキ、ガチグマ。
- 勝てない相手(対面させない方がよいレベル)
サーフゴー:有効打がなく悪巧みの起点にされることもある。
- あまり戦いたくない相手(上記よりマシ)
パオジアン:襷で耐えられると返り討ちに会う。不意打ちも致命傷。
霊獣ランドロス:いかくにより火力不足になる。
炎オーガポン:事前積んでいたらまだなんとかなるが対面からでは無理。
- 特性:浮遊
- 持ち物:拘りメガネ
- テラスタイプ:みず
- ステータス:157(252)‐63‐128(4)‐172(252)‐127‐106
H:特化
C:特化
B:あまり
S:4振りサーフゴーの上をとりたいがキラフロルの下から動きたいため無振り
- 技構成
10万ボルト:メインウェポン。
ボルトチェンジ:下から交代してスコヴィランを出すと食べ残しとムラっけを1回分稼ぐことができる。
テラバースト:イーユイなどの炎タイプ、グライオンなどの地面タイプ対策。
トリック:受けループ、耐久型のカイリュー意識。ムラっけの起点にもなる。
- 採用理由:毒菱が効かない特殊アタッカーが欲しく採用。これだけならフシギバナやラフレシアでもよいが地面無効も欲しかったためロトムを選択した。後述の耐久要因であるスコヴィランやハヤシガメはテラスタイプが鋼と炎であり浮遊が活躍してくれた。テラスタイプは炎と氷の耐性を得るために水を選択。フリーズドライだけはそのまま抜群であるが使い手がテツノツツミとアローラキュウコンくらいしかいなく基本的に耐えられるので水でよいと判断した。リーフストームが欲しくなる場面もあるにはあったが草統一に草技が必要になることはあまりないので採用しなかった。
- 役割:毒菱対策、ボルチェンによる対面操作、物理アタッカーが通しにくい時のアタッカー
- 勝てない相手(対面させない方がよいレベル)
タケルライコ:有効打がなく瞑想の起点になる。ボルチェンも上から打ってしまうことやトリックも悪手となることあり、相手にしたくない
ブリジュラス:有効打がないため仕事される。持久力も面倒。
トドロクツキ:竜舞の起点にされる。
相手を倒すことより削ったりサイクルをする役割でもあるため特別苦手な相手はそこまで多くはない。
- 特性:シェルアーマー
- 持ち物:進化の奇石
- テラスタイプ:ほのお
- ステータス:181(244)‐109‐150(252)‐67‐87(12)‐56
H:偶数を避けて最大
B:特化
D:あまり
- 技構成
すなじごく:交代封じ兼ダメージソース
やどりぎのたね:回復兼ダメージソース
こうごうせい:メイン回復技
たくわえる:特性も相まって安心して耐久出来る。特殊相手にも十分仕事可能。
- 採用理由:スコヴィランと岩オーガポンが水ウーラオスを呼び、ウーラオスに対して受け出しできるポケモンとしてハヤシガメを採用。水技に対しての受け出しのためドダイトスではなくハヤシガメとなった。テラスタイプは炎オーガポンの一致技を半減できる炎を採用。砂地獄で交代を封じ蓄えるを積むことで裏の特殊相手にも勝てることも多い。テラス込みであるがカイリュー、オーガポン、パオジアン、ウーラオス、ハバタクカミなどを相手に完封させることも少なくなかった。
- 耐久指数
草タイプの一般的な耐久ポケモンであるチオンジェンと比較しておく。
ハヤシガメ:腕白 H244 B252 D12 奇石込み
チオンジェン:図太い H252 B252 D4 特性込み
物理耐久指数 特殊耐久指数
蓄える+3ハヤシガメ 101812 59051
蓄える+2ハヤシガメ 81450 47241
蓄える+1ハヤシガメ 61087 35430
チオンジェン 42752 29952
ハヤシガメ 40725 23620
蓄えるを3回積んだハヤシガメの耐久力は悪テラス黒いメガネ剣舞3積み意地ウーラオスの暗黒強打も宿り木こみでなんとかなるレベルである。(実際にこんな場面もあった)
- 役割:搦め手の少ないポケモン
- 勝てない相手(対面させない方がよいレベル)
サーフゴー:宿り木無効、回復技、積み技あり、特殊と勝てない要素だらけ。トリックされることもあるので要注意。
テツノツツミ:メガネ型でもない限り身代わりやアンコールを採用しているため戦わせない方がよい。
グライオン:毒毒と身代わりで何もできず突破される。
- あまり戦いたくない相手(上記よりマシ)
イーユイ:事前に蓄えるを積んでいないと悪の波動は受からない。
赫月ガチグマ:事前に蓄えるを積んでいないとブラッドムーンは受からない。
トドロクツキ:叩き落とす+竜舞+羽休めで突破される。
キラフロル:キラースピンで宿り木が無効化されることもあって戦いにくい。
オオニューラ:何度もフェイタルクローを受けてしまうため不安定。
ドヒドイデ:自己再生や再生力で突破困難な上に毒を回避できない。
スコヴィラン
- 特性:ムラっけ
- 持ち物:食べ残し
- テラスタイプ:はがね
- ステータス:171(244)‐101‐110(116)‐128‐104(148)‐95
性格補正をできるだけ無駄にせず両耐久を上げた。Sを上げることも考えたがあまりにも耐久が低いため努力値は耐久に回した。
- 技構成
まもる:ムラっけの時間稼ぎと様子見用。安易に打たないこと。
みがわり:まもる同様時間稼ぎや状態異常対策用。相手の隙ができ次第全力で残す。
やどりぎのたね:回復&ダメージソースなため積極的に入れること。
かえんほうしゃ:宿り木の通らない草タイプやサーフゴー対策。レッドカードは警戒すること。
- 採用理由:草タイプの中では珍しく弱点が飛行、毒、岩の3つしかなくこれらはテラスタイプの鋼でカバーできる。また、ムラっけで能力を積めば幅広い相手と戦うこともでき、さらには草タイプの中では比較的特攻が高い。運に頼らず勝てるならその方がよいが、草統一では現状厳しいと判断し採用。立ち回りを徹底し試行回数を稼ぐことで運負けを減らすことにした。テラバーストの採用も考えたが鋼テラスのまま炎技を使いたかったため火炎放射を採用した。
- 役割:毒タイプのポケモン、ハヤシガメを出しにくい場合の耐久要因
- 特に勝てない相手(選出を控えるレベル)
ラウドボーン:天然で能力上昇ほぼ無効、フレアソングは音技のため身代わり無効、怠けるで回復されるため突破は基本無理。
ウーラオス:水悪ともに確定急所、特性のまもる貫通によって耐久が困難。水に至っては身代わりもあてにならないので戦わせない方がよい。
ヒードラン:草テラスを使用されると貰い火もあってダメージを与えることが不可能になる。他の貰い火持ちも同様なため要注意。
- あまり戦いたくない相手(上記よりマシ)
炎オーガポン:宿り木が効かず、テラスでごまかすこともできないため事前に身代わりを使い、ムラっけでCSを上げるしかない。
イーユイ:スカーフだとs+3以上にしないと上をとれず、メガネだと火力が高すぎてd+3ほどまで上げないと戦いにくい。
ミミッキュ:呪いで耐久が困難になる。事前にCSが上がっていたらそのまま押し切れることもある。
- 素早さ関係
それぞれのランクのスコヴィランの素早さ実数値とその付近のポケモンの一例である。素早さ関係は重要なためわからない場合は対戦中でも調べた方がよい。
最速スカーフレジエレキ 415
S+6スコヴィラン 380
最速スカーフマルマイン 333
S+5スコヴィラン 332
Sブーストテツノツツミ 309
S+4スコヴィラン 285
臆病S無振りブーストハバタクカミ 255
S+3スコヴィラン 237
準速スカーフイーユイ 228
S+2スコヴィラン 190
準速パオジアン 187
S+1スコヴィラン 142
準速カイリュー 132
スコヴィラン 95
無振りガチグマ 72
S-1スコヴィラン 63
無振りキョジオーン 55
S-2スコヴィラン 47
無振りドオー 40
S-3スコヴィラン 38
最遅モロバレル 31
S-4スコヴィラン 31
最遅ブリムオン 30
S-5スコヴィラン 27
S-6スコヴィラン 23
最遅コータス 22
- 選出パターン
先発の決め方(上優先)
相手のパーティに…
キラフロル、オオニューラ、ドヒドイデがいる→スコヴィラン先発
ブリジュラスがいる→テツノイサハ先発
パオジアンがいる→オーガポン先発
ハバタクカミ+サーフゴーがいる→アノホラグサ先発
上記以外→オーガポンまたはアノホラグサ先発
後発の決め方
基本的にスコヴィランかハヤシガメのどちらかは選出する。ウーラオス、サーフゴー、テツノツツミなどによって変わる。(体感ハヤシガメの方が多かった)
ステロ役がいないならオーガポンとアノホラグサの両方を選出してもよい。